声なきものの唄の濃いネタバレ(2巻前半)あらすじや感想も!無料
声なきものの唄とは?
声なきものの唄とは安武わたる先生の作品です。
この作品は最下層遊郭に売られた少女が見る、この世の地獄を描いた作品です。
明治後期、瀬戸内海の伊之島で生まれ育った活発な少女・チヌ。
母はなく、幼いころから父親と、美しい姉・サヨリとともに暮らしていました。
ある時、父が死に、姉妹は人買いの競りにかけられてしまいます。
サヨリは高値で女衒に売られ、チヌは下層遊郭の「須賀屋」へ売られた。
生きていればいつか姉に会えると希望を持つチヌでしたが……?
そんな声なきものの唄という作品は、女郎を描いた作品が好きな人や、苦労物語が好きな人におすすめの作品となっております。
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声なきものの唄のあらすじ(2巻前半)
明治後期、瀬戸内海の伊之島で生まれ育った活発な少女・チヌというのがこの物語の主人公です。
母はなく、幼いころから父親と、美しい姉・サヨリとともに暮らしていました。
ある時、父が死に、姉妹は人買いの競りにかけられてしまいます。
サヨリは高値で女衒に売られ、チヌは下層遊郭の「須賀屋」へ売られてしまいますが、生きていればいつか姉に会えると希望を持つチヌでした。
しかし・・・?
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声なきものの唄の濃いネタバレ(2巻前半)
あんたらアホばっかりや!というのは美緒です。
美緒は同じ仲間に対して怒っていました。
「こいつらが気取り屋なんていうからやー」とご立腹の美緒。
美緒はチヌの禿でした。
そんな美緒は廓という存在に呆れています。
だましだまされの男と女がひしめく阿呆の巣窟だ、と考えている美緒。
こんなところやもの、うちはお職になっちゃる、と考えています。
チヌが洗濯物をしていると、美緒は怒ります。
「そんなもんは女中に任せればいいんです!」という美緒。
手が荒れたらどうするつもりですか、家庭的な女郎なんて買いに来るお客はおりんせん、と美緒はいい、チヌはポカンとしています。
そんな美緒の前に現れた美緒の兄。
育ちが良さそうなその男。
おおきゅうなったなぁ、という兄。
一彦というその兄は、美緒の自慢の兄でした。
しかし、実は美緒は一彦の学費のために売られたというのでした。
一彦は落ちぶれた名家の当主なのです。
一彦を一流に育て上げ、名家の名を復活させたいと考えている堀田家。
一彦はそのため、今勉強をがんばっているのです。
そんな一彦と一緒に歩いている美緒。
茜というかつての名で呼ばれる美緒は、そのひと時を嬉しく思います。
一方、チヌは客に抱かれています。
その客が、サヨリに似た女郎を見たというのです。
ほんまですか?!とその話題に食いつくチヌ。
その男杉浦は、チヌにお金をもらい、より調べてみる、というのでした。
「なるたけ早うきてくださいね、杉浦様!」と廊下でいうチヌの姿を見た栄太は、チヌはこんな親父が好きなのかよ、と嫉妬を覚えるのでした。
栄太はチヌに好意を寄せていたのです。
そんなことは知らず、チヌは、手紙を書いて杉浦にサヨリに渡してもらおうと考えます。
チヌはサヨリのことは片時も忘れることはありませんでした。
その数日後…。
杉浦は、あてにしていた商売の金が入らず、京へ渡れなかった、と言いました。
そうして、サヨリのためにチヌは杉浦にお金を渡すことにするのでした。
一方、若とも定期的に会っているチヌ。
「何か頼みたいことがあるのかな?」と言われるチヌ。
慌てるチヌ。
この人は心がよめるんかぃな、そんなことを考えるチヌ。
それほどに、チヌが今考えてることにドンピシャでした。
若は「たまには外に出ないか?」とチヌに言います。
大夫が外に出れるなんて、と嬉しくなるチヌ。
そんな一方で、とても眠そうな美緒。
美緒は声をかけられると、びっくりしたように答えます。
なんだか様子がおかしいね、という若。
先日一彦が訪ねてきてから、やけに眠そうな感じでした。
それから、一彦は頻繁に美緒に会いに来るようになりました。
美緒はある日粗相をしてしまいます。
それほどに疲れがたまっているようでした。
それと同様に、チヌも疲れがたまってきました。
そんなチヌを見透かすように、若は今日はもう帰るよ、疲れてるようだからね、と優しくいい、帰りました。
なんとか50円を工面して、杉浦に渡さないと、と考えているチヌ。
若に言えばすぐ貸してくれるだろう、しかし、だからこそ言えない、とチヌは心労を積んでいました。
そんな矢先、また杉浦が現れます。
まだサヨリの手がかりは見つけられない、だから金をくれ、という杉浦。
チヌはそんな杉浦を疑いません。
そんな杉浦は、実はサヨリの手がかりなぞ何も知らない男でした。
ただチヌに合わせてそうやって言えば、お金をくれることに味をしめ、きていただけでした。
その事実は、ひょんなことから発覚します。
そのことにショックを受けるチヌ。
さらに、その時美緒の姿がないことに気づいたチヌ。
美緒を味つ屋に探しに行くと、なぜか一彦しかそこにはいませんでした。
チヌは異変を察知します。
そして・・・?
(この後衝撃の展開へと続きます。)
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感想
今回の話では、終盤衝撃の展開が起きて、なかなか読んでいて面白かったです。
この作品は見ていて胸が苦しくなってくるような場面もあるのですが、それ以上にチヌの成長が逞しく、楽しめます。
この頃の日本ではこういう人がたくさんいたのかもしれないな、とリアルな描写に思わせられることも多く、丁寧に描かれているのでそういうものが好きな人にもおすすめの作品です。
そんなこの作品は、女郎を描いた作品が好きな人や、苦労物語が好きな人におすすめの作品となっております。
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