クダンノゴトシとは？

クダンノゴトシとは、渡辺潤先生の作品です。

7日後に必ず“死”を迎えるとしたら──あなたならどうする？

そんな冒頭で始まる物語。

卒業旅行帰りの大学生7人が事故で轢いてしまった、奇妙な“何か”。

その出遭いこそが、悪夢の始まりでした。

禁忌を犯してしまった若者たちは、数奇な運命に翻弄されゆく――。

『三億円事件奇譚 モンタージュ』の渡辺潤が描く“異形”ホラー、ここに開 幕!!

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クダンノゴトシのあらすじ(1巻前半)

7日後に必ず死を迎えるとしたならば、あなたならどうしますか？

城栄大学4年生の旅行サークルに所属する藤澤伸司、馬場あゆみ、小野寺洋太、河合舞、白石辰巳、辻元光、桜井千鶴の7名は、卒業旅行の帰りの車の中でワイワイと騒いでいました。

山道を走っている途中、助手席に座っていた辰巳は車がカーナビとは違う道を走っていることに気がつきました。

気味悪がる女性陣に対して、そのまま行こうとする男性陣。

そんな時、突然車の前を何かが横切り、洋太の運転する車は避けきれずにぶつかってしまいました。

「人ってこと…ないよね…？」という千鶴の言葉に全員で外を確認しに行くと・・・。

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クダンノゴトシの濃いネタバレ(1巻前半)

「…牛…？」と辰巳が言うと、舞は「ど…どこかから…逃げてきたのかな…？」洋太は「良かった…人じゃなくて…。」と言います。

横たわった牛の足が動き、伸司が「…まだ生きてるぞ。」と言うと、牛は「…ア…メ…。」と言いながら頭を持ち上げました。

牛の頭を見た全員は驚きました。

なんと牛は人の顔をしていたのです。

人の顔をした牛が「…雨ガ降ル…ソシ…テ、オ前…ラ…ハ…」と言いかけると、辰巳、洋太、光の3人が手に持っていた木の棒で牛を殴りつけました。

「うおおおおお！」と叫びながら3人は更に殴りつけます。

牛にとどめを刺し急いで車に戻ると、洋太が車を走らせました。

牛が言った通り雨が降り始めました。

皆、無言で帰路を急ぎます。

運転している洋太の手が震えていることに気がつき、辰巳が「高速…のんねぇほうがいいな…。」と洋太に声をかけると「わ…悪い。」と洋太も応えました。

レンタカーショップに着くと皆目を疑いました。

車には傷一つ付いていなかったのです。

店員が「キズ・ヘコみはありませんでした。では、あちらでお会計をお願いします。」と言います。

皆狐につままれたような顔で何も言えずにいました。

光は千鶴を送りながら「集団幻覚、みんな疲れてたからな～昨日の夜はすげ～酒飲んでたしさ、んで偶然の集中豪雨…蓋を開けてみりゃこんなもんでしょ！」と言います。

そんな光に千鶴は「ねぇ光…今日泊まってかない？1人だと怖くて…。」と言いますが、光は「なんもねぇって千鶴…もう0時近いんだしさ…へとへとなんだよ…わりっ！」と言って断ってしまいます。

しばらく沈黙が続いた後、千鶴は「光…明日はバイト休みだったよね、昼過ぎに行くね！出る前電話する！」と言って走って行ってしまいました。

次の日になって千鶴が光に電話をすると、光が別れ話を切り出してきました。

千鶴は突然のことにうろたえて「別れる…！？なんで？どうして？説明してよっ…なんで突然…。」と受話器越しに大きな声で言いました。

光は「大声出すなって…ほら…卒業したら時間だって合わなくなるしさぁ、つーかまぁOLとフリーターじゃ…だろ？」と曖昧に答えます。

そんな光に千鶴はさらに声をあげて「だから就職試験頑張ればいいじゃん…就浪ってことでもう1年大学に行ったって…。」と言いますが、光は「そんな金どこにあんだよ、今さら親には頼めねーしさぁ…つーか…なーんかいろいろ疲れちって、わりっ！」と言って一方的に電話を切ってしまいます。

千鶴は電話を切られて釈然としない様子でした。

一方光は、そばに置いてあった荷造り用の紐を見て何かを考えていました。

夜になって、強いお酒を飲んで酔っぱらった光はドアノブにかけた荷造り用の紐で首を吊ろうとします。

側には遺書も置いてありました。

光は『大騒ぎになっちまうんだろうなぁ…でも、楽になりたいんだ…』と思いながら首を吊ります。

目の前が真っ暗になりました。

ですが、光の命が消える寸前、暗闇の中から声が聞こえてきました。

「起キ…ロ…」

光は『ん…んん…ち…千…鶴…？』と目を開けると、そこに人の顔をした牛、件がいました。

血まみれの件は「自ラノ死ハ…認メ…ナイ…」と言います。

光の首の紐は切られ、件は続けて「サァ…始マリダ…」と言いました。

光は「うわぁああああ…」と叫び、そのまま気を失ってしまいました。

気がつくと朝になっていました。

首の紐は光が死のうとした時と同じ状態でした。

悪夢から6日が経ち、光は死ぬに死にきれず…かと言って人生前向きになれるわけもなく…『何やってんだ、俺…？』とぼんやり考えていました。

光が居酒屋に着くと「いらっしゃいませー！」と元気のいい声が聞こえました。

光が店員に「待ち合わせなんですけど…白石で…」と言うと、店員は「あ、城栄大学の方？奥の座敷です！」と案内しました。

座敷に近づくと男女の笑い声が聞こえてきました。

光は『なんだよ…今日は男だけじゃねぇの？…千鶴もいるのか？』と考えると、軽く咳払いをしてわざと明るく「わりっ！遅くなったー」と入っていきました。

すると、皿で股間を隠した全裸の辰巳の姿が飛び込んできました。

「出でよ！灼熱の龍よ！！」と叫ぶ辰巳に、周りは「龍でも蛇でもねぇよ、ミミズだミミズ！！」「やめろ辰巳！近付くなー！」「キャーキャー！」と大騒ぎでした。

光は居酒屋にいたメンバーを見て『いないのか…そりゃそうか…』とホッとしたようなガッカリしたような微妙な表情をしました。

光は伸司の隣に座り「珍しくね？辰巳があんなんなるの」と言うと・・・。

(この後衝撃の展開へと続きます。)

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感想

このクダンノゴトシという作品は、まさにホラー漫画であり、良い意味で背筋がゾッとして、面白かったですね。

怖いものが苦手な人でも、話自体が面白いので、読んでみることをおすすめできる作品だと思います。

この作品は、リアルをベースにしたホラーものではなく、ファンタジー要素を盛り込んだサバイバルホラーといったところでしょうか。

渡辺先生の新境地といった感じで、読んでいて先が気になり、一気に読んでしまいました。

これからの展開が気になるこの作品ですが、サバイバルホラーが好きな人に特におすすめしたい作品となっております。

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